翼状片手術
手術のタイミング
小さな翼状片は、視力にほぼ影響を及ぼしません。
しかし、翼状片が進行して角膜を覆い始めると、乱視が進行し視力が低下することがあります。
初期の段階では定期検査で経過を観察しますが、進行が見られる場合には手術を検討します。
手術の方法
手術では、翼状片組織を角膜から慎重に剥離し、結膜下の組織も部分的に切除します。
その後、上方から健常な結膜を移植する「遊離結膜弁移植」を実施します。
再発時の手術
手術後に再発する可能性があります。
その際には、再発した翼状片を切除し、細胞増殖抑制剤(マイトマイシンC)を用いて再発予防を行います。
その後、上方から健常な結膜を移植する「遊離結膜弁移植」を実施します。
受診~手術の流れ
1手術日の決定
患者様とご相談のうえ、日帰り手術の日程を決めます。
2術前検査と手術の説明
手術に必要な検査を実施後、日帰り手術の内容について詳細をご説明いたします。
その際に、術前・術後の注意点もお伝えします。
3手術当日
ご予約の時間までに当院へお越しください。
まず点眼による局所麻酔を行い、その後、球結膜下に麻酔薬を注射します。続いて翼状片組織の切除を行い、切除部分に健常な球結膜を移動させて縫合します。
手術当日は、涙に血が混じる、痛みを感じることがあります。
そのため、痛み止めの頓服薬を服用いただき、眼帯を装用してご帰宅いただきます。
結膜を切開するため、内出血により目が赤くなりますが、これは数週間で改善します。抜糸は1週間から2週間後に行います。
術後は、傷口の感染予防のために抗菌点眼薬を、また炎症を抑え再発防止のためにステロイド点眼薬を使用します。これらの点眼薬は、炎症の程度に応じて1ヶ月から数ヶ月間継続していただきます。
4術後
手術直後から眼帯を装用してください。
当日は洗顔・洗髪を控えてください。
痛みが続く場合は、我慢せず痛み止めを服用してください。
5手術翌日
手術翌日は、ご指定の時間にご来院ください。
術後の診察を行います。
また点眼を開始してください。
洗髪・洗顔は可能ですが、目をこすらないようご注意ください。
6経過観察・抜糸
術後約1〜2週間で抜糸します。
徐々に、充血が改善してきます。
経過がよければ点眼を終了します。
リスク・副作用
再発
手術後、翼状片が再発する可能性は5%程度です。
しかし、若い患者様の場合、再発率が高くなることが知られています。
疼痛
切除による痛みが1週間程度続くことがあります。
この痛みを和らげるため、眼軟膏を使用する場合があります。
視力の変化
翼状片手術後、角膜の形状が変わることで、見え方が変化する場合があります。
注意事項
- 翌日より入浴や洗顔が可能です。
- 翌日の診察で眼帯を外します。それ以降は眼帯の装用は不要です。
- 内出血で見た目が赤くなることがありますので、気になる方はサングラスなどをご用意ください。
- コンタクトレンズはしばらく装用できません。
- 抜糸は1週間後に行いますが、それまでは糸が眼内に残っているため、個人差はありますが異物感がしばらく続きます。抜糸後は症状が軽快します。
