目の充血が起こる
メカニズム
目の充血は、結膜の毛細血管拡張によって生じます。
結膜の充血は、目の表面の血管が拡張することで白目が赤く見えます。
結膜の裏側に出血が起こると、白目の一部または全体がべったりと赤く染まります。
目が赤い・充血する原因
生活習慣によるもの
目に異物が入っている
目に微小な異物が入ると、角膜や結膜を損傷し、目が充血します。
多くの場合、まばたきや涙で自然に洗い流され、充血も治まりますが、症状が続く場合や異物が除去されない場合は、眼科を受診しましょう。
適切でない
コンタクトレンズの使い方
コンタクトレンズの長時間使用は目が乾燥したり、酸素不足になり充血しやすくなります。
充血時には、装用時間を短縮する(眼鏡に切り替える)などの対処法を検討しましょう。
また、不衛生な手でコンタクトレンズを扱うと、目の充血や炎症や感染症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
飲酒
アルコールは血管を拡張させ、目の充血を引き起こします。
長時間画面を見ている
パソコンやスマートフォン、タブレットなどの画面を長時間集中して見続けると、無意識にまばたきの回数が減少します。
まばたきには、目の表面に涙の膜を均一に広げる重要な役割があります。
まばたきの減少により、ドライアイの発症リスクが高まり、充血などの症状につながります。
眼鏡・コンタクトレンズが
合っていない
眼鏡やコンタクトレンズの度数が不適切だと、ピント調節筋への負担が増大し、目の疲れが蓄積します。これにより血管が拡張し、充血や眼精疲労などを引き起こします。
病気によるもの
ドライアイ
涙の質や量が低下し、目が乾く疾患がドライアイです。
充血、かゆみ、目の疲れ、異物などを引き起こし、目を酷使することで眼精疲労などを生じやすい状態となります。
また、涙の保護機能が低下するため目が傷つきやすく、感染リスクも上昇します。エアコンによる乾燥した室内環境、パソコンやスマートフォンの長時間使用、長時間のドライブなどは、ドライアイの発症や悪化の原因となります。
アレルギー
花粉やダニなどのアレルゲンにより炎症を起こし、充血、目やに、かゆみ、涙などの症状が現れます。
飛散時期が限定される花粉や黄砂による季節性と、ダニなどによる通年性に分類されます。
結膜炎
結膜炎は、細菌性、ウイルス性、アレルギー性に分類されます。
アレルギー性では、激しいかゆみを伴うことが多いです。
ウイルス性では、感染力が高いものが多く、急激に起こる充血、多量の目やに、流涙、痛みなどが特徴です。
細菌性では、黄色っぽい目やにが出現します。
結膜下出血
結膜の血管が切れることで、白目が真っ赤になることがあります。
これは、過度のいきみ、鼻を強くかむ行為、打撲などの外傷が原因で発生し、多くの場合片目にのみ見られます。
漏れ出た血液は時間をかけて自然に吸収され、ほとんどの場合は2週間以内に改善し、視力低下を伴うことはありません。
角膜炎
異物や乾燥によって角膜に傷ができ、そこから細菌やウイルスに感染して炎症を起こした状態が角膜炎です。
充血、痛み、異物感、涙の増加などの症状が見られます。
ぶどう膜炎
ぶどう膜炎は、網膜へ栄養供給を行う脈絡膜、光量調節を行う虹彩、ピント調節を担う毛様体からなるぶどう膜が炎症を起こす疾患です。
主な症状として、目の痛みや充血、光の眩しさ、かすみ目、飛蚊症などが挙げられます。
急性閉塞隅角緑内障
急性閉塞隅角緑内障は、隅角の急速な閉塞により房水の排出が滞り、眼圧が上昇することで発症する緑内障です。
発症時は、迅速な治療を要します。主な症状は、目の痛みや充血、かすみ目や視力低下に加え、頭痛や吐き気などの全身症状も現れます。
翼状片
翼状片は、結膜が角膜へ侵入する疾患です。
紫外線や乾燥などによる慢性的な刺激などが主な原因とされています。
発症すると、目の充血や異物感などを引き起こします。
進行すると、乱視の原因ともなります。
受診の目安
結膜か出血は、若い方や健康な方にも起こります。
1~2週間程度で自然に出血が吸収されますので、明らかに結膜下出血と分かる場合は、そのまま様子を見てください。
充血に加え、痛みや見えにくさを伴う場合は、角膜障害、強膜炎、ぶどう膜炎、急性緑内障発作など重篤な疾患の可能性がありますので、直ちに眼科を受診してください。
かゆみや目やにを伴う場合は、結膜炎が疑われます。
原因によって治療法、対処法が異なりますので、自己判断せず早めに眼科を受診しましょう。
目が充血したときの
対処法
目の乾燥を予防する
目の乾燥を予防するために、加湿器を活用しましょう。
室内が乾燥していると、目の充血を起こしやすくなりますので、湿度が下がりすぎないように注意してください。
また、エアコンを使用する際は、風が直接顔に当たらないよう風向きを調節しましょう。
コンタクトレンズの
使用を避ける
コンタクトレンズの使用中に症状がある場合は、一度使用を中止し、眼鏡に切り替えてみてください。
もし症状が治まったら、コンタクトレンズの使用法や管理法に問題がある可能性があります。
また、レンズ自体が目に合っていない可能性もあるため、見直しをお勧めします。
睡眠時間を確保する
目が充血する原因は多岐にわたりますが、寝不足によるものであれば、十分な睡眠を取ることで症状は改善に向かいます。
